茨城・日立市 最終処分場建設反対 市民団体が署名提出
2020/12/04
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茨城県が日立市諏訪町に整備する新しい産業廃棄物最終処分場建設を計画を巡り、市民で結成された「県産業廃棄物最終処分場建設に反対する連絡会」は2日、建設反対を求める署名8,000筆分を市に提出したことが明らかになった。連絡会は、整備候補地の日立セメント太平田鉱山跡地を抱える諏訪地区を中心に、戸別訪問したり、署名用紙を新聞に折り込むなど、10月上旬から開始署名集めに奮闘していた。
この団体の代表荒川照明氏は、市役所で市生活環境部の橋本仁一部長と面会し、10月30日までに集まった署名を提出。
地下水の汚染や運搬車両の増加による生活環境の悪化は避けられないとして、以下の2点を要望。
(1)大井川和彦知事に建設反対を伝える
(2)小学校区単位で意見を聞く場を設ける
同市は「市民からこのような署名があったことを受け止める」としている。
提出後、荒川代表は取材に「予想以上の署名が集まった。活動はまだ続くので、できるだけ多くの反対を集めたい」と話した。署名集めは来年2月末までとしており、後日追加分を提出する予定。
県は6〜8月に市内各地で説明会を開催。市民の意見を踏まえて9月に再度、説明会を開くとしていたが、現時点でも開催に至っていない。
県廃棄物対策課新最終処分場整備室は、運搬車両の増加など交通問題の検討に時間がかかっているとして早期開催に向け調整を急いでいるという。