ユニ・チャーム 東京で使用済み紙おむつ回収の実証実験
2020/10/06
ニュース
ユニ・チャームは、使用済み紙おむつを回収する実証実験を東京都限定で開始すると発表。都の事業に採択された。高齢化を背景に大人用紙おむつの使用量は年々増加傾向にあるが、一般の廃棄物として処理されるためリサイクルは進んでおらず、回収し素材を再利用するシステムを構築していく方針。
ユニ・チャームは2016年から鹿児島県志布志市で使用済み紙おむつ回収システムの構築に着手し始め、通常は一般ゴミと一緒に処分される紙おむつを個別で回収することに。同市の人口は3万人ほどで、東京都のような大都市での実証実験は今回が初となる。具体的な実施地域や方法は今後詳しく掘り下げていくとしている。
将来的に、一般廃棄物に占める紙おむつの割合は15年の約4%から30年には約7%に拡大すると見込んでいる。ただし、衛生面の懸念やコストがかさむことが懸念材料となり、現時点ではリサイクルへの取り組みに至っておらず対策が急がれている。
ユニ・チャームは使用済みおむつからパルプを取り出して洗浄し、新たな紙おむつに使用する技術を開発済みで、来年にも商品化を目指す。