中国 鉄スクラップ輸入の新規格 早急に設定へ
2020/09/30
ニュース
中国鋼鉄工業協会(CISA)によると、中国政府は鉄スクラップの輸入を巡り、新規格を早急に設定すると表明。
中国政府は、固体廃棄物の輸入を年内に全面禁止する計画としている。
現在、固体廃棄物に分類されている金属スクラップは、一部は例外規定が適用されている。国家市場監督管理総局は1月、輸入継続を認める高品質の銅スクラップとアルミスクラップの新規格を公表。
しかしながら、鉄スクラップについては、来年の輸入が許可されるか未定。
通常、このような国家規格の設定には数年かかるものであるが、CISAの関係者は、生態環境省が主催した会議で、国家市場監督管理総局が10月初旬から鉄のリサイクルに関する協議を開始すると発言。「リサイクル鉄の規格は、高品質のものを対象とし、従来の固形廃棄物とは区別すべきだ。固形廃棄物の輸入管理の流れを維持する必要がある」としている。
生態環境省は、新規格をできるだけ早く設定する必要性を強調。早期の公表・導入に向け協力する方針を打ち出している。
中国政府の本年の鉄スクラップの輸入許可は2万3110トン。