日立ハイテクネクサス 再生フロン提供でリサイクル事業開始
2020/09/24
ニュース
株式会社日立ハイテクネクサス(東京都)は、全国の家電リサイクルプラントから家庭用エアコンで使用されたフロンを回収し、専用装置を使用してフロン再生処理を行い、物流・小売業者をはじめとした利用者に再生フロンを提供する、循環型社会の形成をめざした新たなリサイクル事業を開始することを表明。
世界で循環型社会への関心が高まりをみせている中、同社は今まで廃棄していた製品・原材料を「資源」と捉え、廃棄物を生み出すことなく回収した資源を再利用することで資源を循環させると事業を展開するとしている。とりわけ、フロンを取り巻く環境は国際的なルールにより規制が強化されている。しかしながら、国内ではR22フロンを必要とする冷凍冷蔵機器が現在も広く利用されているため、利用者にとってR22フロンの代わりとなる冷媒を使用する機器へすぐに切り替えることは難しく、費用や事業活動継続の観点からも大きな負担を必要とされることが課題となる。
この度の、日立ハイテクネクサスが提供する再生フロン事業は、これまで取引関係を構築してきた全国の家電リサイクルプラントから良質なフロンを安定的に回収できる調達ネットワークを強みとし、フロンの回収から再生、販売までを一貫して行うことで、再生フロンを必要とする人へ長期にわたる安定供給を実現し、利用者の費用面での負担軽減、事業活動継続のサポートを支援していく。再生処理を行うフロンの種類は、R22から開始し、キガリ改正によって順次切り替えが必要となるR410Aなどへ移行していく方針。