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2020年7月、埼玉県秩父市の山中に投棄された大量の土砂が雨で崩れ川に流れ込んだ被害が発生した件で、埼玉県は撤去命令に応じない会社などに代わって、土砂を取り除く行政代執行を実施した。

今年7月、秩父市田村の山中に投棄された大量の土砂が雨で崩れて近くの川や畑に流れ込み、川は今も土砂で覆われ、県が通したパイプで水の流れが保たれている状況。
県は、土砂を無許可で運び込んだとして秩父市や日高市にある３つの会社やその経営者などに対し、今月11日までに撤去にとりかかるよう命じていましたが、いずれも応じなかったことから、18日、行政代執行に踏み切った。

土砂が流れ込んだ現場では、午前10時に県の担当者が行政代執行の開始を宣言したあと、立ち入り禁止の看板が掲げられました。
埼玉県産業廃棄物指導課の山井毅課長は「川がふさがれているため早急に撤去しなければならない中、事業者が応じてくれず、残念だ。地元の人が早く安心して暮らせる状況にしたい」と述べている。

土砂の撤去には約1億5000万円の経費が必要と試算されているが、県はこの費用を会社側に請求する方針。