京都・宇治市の公社 産廃処分地の汚水を浄化処理せず川に放流
2020/08/26
ニュース
京都府宇治市が100%出資する「宇治廃棄物処理公社」は20日、一般廃棄物と産業廃棄物の埋め立て処分地からしみ出た汚水を浄化処理しないまま、年に数度、そばの川に放流していたと発表。
宇治廃棄物処理公社によりますと、施設には、一般廃棄物と産業廃棄物の埋め立て処分地があり、大雨のときなどに廃棄物から染み出た汚水を処理しないまま近くの川に放流。この宇治廃棄物処理公社の汚水の処理施設は、1984年に完成で老朽化していて、汚水を受ける水槽の容量が小さいため、大雨や長雨の時は、水があふれて施設の機械が壊れないように水槽の上澄み部分をポンプで汚水をくみ上げ、浄化処理せずそのまま近くの川に放流していたという。少なくとも10年以上は続けていたという。府山城北保健所は廃棄物処理法に違反する可能性があるとして、行政処分の可否を検討。
同公社によると、このような処理の方法は、少なくとも10年以上前から続いていて前任の職員から引き継がれて常態化。公社では、原水槽の汚水を検査して有害物質の種類や程度を調査し、今後は別の処理施設までの送水管をつなぎ対応していくとしている。
同公社の岡見吉偉理事長は「地域住民や関係者に多大なご迷惑をおかけし、おわびする」とのコメントを発表している。