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国内資源循環リサイクルに危機 廃プラ資源など原油安で割高感

2020/08/19

ニュース

新型コロナウイルスの影響でプラスチック需要が減ったことに加え、世界的な原油安を受け石油からつくるプラスチックが値下がりし、使用済みプラスチックの再生利用が急激に減少している。これは、再生原料の割安感が薄れた結果といえる。資源リサイクルの「優等生」とされるペットボトルでさえ需要が落ち込み、循環システムが滞ってしまう事態に陥りかねないと懸念している。

また、廃プラスチックを国内で再利用する動きがなかなか定着しないことが大きな課題となっている。中国や東南アジアによる廃プラ輸入規制や海洋プラ問題に直面するなか、日本の関係者は廃プラからつくる「再生プラスチック」の国内活用に注力しているが、企業や人々は品質や調達などの課題から使用をためらうことが多いという。

このまま再生原料の売り先がなくなると、回収したペットボトルの在庫が積み上がるばかりとなり兼ねないため、国内の資源循環システムを早急に成り立たせていくことが急務とされる。

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