東京都 使用済み紙おむつリサイクル推進へ 事業者を募集
2020/07/25
ニュース
東京都環境局は、使用済み紙おむつのリサイクル推進に向けた実証事業を都と共同で遂行する事業者の募集を開始。対象となるのは、リサイクル設備の設置・運営、効率的な収集・運搬手法といった課題を解決する事業であり、都内で排出された使用済み紙おむつのリサイクルを実現するための仕組みや体制の構築等につながる取り組みを含むもの。募集期間は8月14日まで。
学識経験者を含む審査委員会において審査の上、採択は2件程度を予定。採択された事業に対し都は1事業あたり1500万円の範囲内で負担金を交付予定。
<募集対象は2つのモデル>
募集の対象となる事業は以下の通り。事業の実施により、廃棄物の減量化、焼却の減少によるCO2の削減、資源の有効利用・埋立処分量の削減などの効果を見込んでいる。
➀都内における使用済み紙おむつリサイクル設備の設置・運用
使用済み紙おむつを適正で衛生的かつ持続可能な手法でリサイクルする仕組みの構築。
<再生利用等施設の設置>
■ 水溶化・分離処理によるパルプ・プラスチック回収方式
■ 水溶化・分離・オゾン処理による水平リサイクルに向けたパルプ回収方式
■ 洗浄・分離処理によるパルプ・プラスチック回収と熱回収方式
■ 破砕・発酵・乾燥処理による燃料製造
<施設運用>
■ 設備運転の体制
■ 成果物の再生利用体制
➁都内における使用済み紙おむつの効率的な収集・運搬手法
収集・運搬手法の検討・構築 分別方法、保管方法、効率的な回収ルート、回収主体・エリア・拠点 の検討、運搬車両の選定等を踏まえた効率的な仕組みを構築。
使用済みの紙おむつは衛生面への配慮などから一般廃棄物として市区町村で焼却処理されている。一方、全国では一部自治体において、使用済み紙おむつを分別収集し、リサイクルしている事例もある。都はこの事業の成果を区市町村等へ情報提供し、持続可能なリサイクルの普及拡大を促進していくとしている。