秋田・横手 事業系ごみを家庭用に19年間混入の会社を告訴
2020/02/13
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秋田県横手市は、廃棄物収集運搬業「渡部産業」が契約先の事業所から出たごみを19年間にわたり、家庭ごみと偽って焼却場に運び込み、事業系ごみの処理手数料計1772万円(推計)を不正に免れていたと発表。
秋田県横手市は、同社に対して昨年12月に損害賠償を請求し、男性社長と男性役員を12日に刑事告訴。
市によると、同社は2000年4月~19年6月に処理が有料の事業系ごみを無料回収している家庭ごみに混ぜた上、家庭ごみとして搬入。事業系ごみ10キロ当たりに課せられる130円の処理手数料を未払いとしていた。
市が実施した19年6月の抜き打ち検査で、大量の使用済み介護用おむつなどを発見。不正が発覚した際に収集運搬車に乗っていた男性社長と男性役員を、市は詐欺未遂容疑で横手署に告訴。
市の推計では不正に搬入された事業系ごみは19年間で約1700トンに上ると試算し、利息を加えて計2486万円を損害賠償請求したという。市生活環境課の東海林宗徳課長は「業者への指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントしている。