神奈川3市町の可燃ごみ まとめて逗子市で処理
2019/12/17
ニュース
逗子市、鎌倉市、葉山町の2市1町が協議を続けてきたごみ処理広域化計画素案が公表された。2025年度以降は3市町の可燃ごみを逗子の環境クリーンセンターで処理すること表明している。
この原案は「環境負荷の少ない循環型社会の形成に資するゼロ・ウェイストの実現を目指す」という基本理念のもと立案された。可燃ごみの多くを占める生ごみの減量化・資源化のほか、紙おむつの資源化、可燃ごみに含まれている紙類の分別徹底等に連携していく方針。処理費削減を目指し、大規模で取り組むことで既存施設を有効的かつ経済的に利用していくとしている。
鎌倉市にある名越クリーンセンターが停止する25年度以降は、既存の逗子市環境クリーンセンターで2市1町の可燃ごみ処理を行う予定。鎌倉市と葉山町にはごみ搬出の中継施設と生ごみ資源化施設を新たに建設していく。ただし、施設整備期間は逗子市の処理能力を上回るため、鎌倉市分の一部にかぎり自区外処理していく。
環境クリーンセンターの稼働期間は34年度までとして停止するとし、以下の理由を挙げている。
➀将来を見据えた結果、人口予測や資源化促進による排出量は29年度で年間2万トンとなり、その後も人口減少により削減していくことが見込まれるとして、その後のごみ処理体制は、地域内で新規の焼却施設は建設しない方針。
➁新規の焼却施設を建設する場合、エネルギー回収が必要となるため、最低でも一日当たり100トン、年間で2万7千トン規模の施設が必要となる
➂新たな資源化技術の向上で、大幅にゴミを削減できる
➃国の広域化・集約化促進と民間活用を可能としてる
費用負担については、地方自治法に基づき公平性を確保した上で、分担していく方針。
葉山町と逗子市では12に住民説明会を行い、両市町とも来年1月から1カ月間、パブリックコメントを実施予定し、計画の早期策定を目指す。
2市1町は2016年に広域化に関する覚書を締結。18年から逗子市のし尿及び浄化槽汚泥を葉山町で、葉山の可燃ごみを逗子で処理する事務委託を開始している。