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旭化成やライオン プラ容器再生技術を共同開発

2019/11/01

ニュース

旭化成とライオンはプラスチック容器の素材を再生して活用する技術開発を開始すると発表。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、研究機関などとも連携し共同で実施する予定。シャンプーや洗剤は容器にプラスチックが多く使用され、使い捨てにされる場合も多いこともあり、今回の技術開発で再生素材の利用拡充を目指す。

廃プラを焼却せず、モノとして再利用する「マテリアルリサイクル」に取り組む方針。洗剤などの容器に使われるポリエチレンの再生技術を開発する。使用済み容器を回収し、強度などを保ちながらペレットを生成。そのペレットから新たに容器を生産し、内容物を入れた上で問題がないかを調査。

旭化成が使用済みの容器を配合したペレットを開発し、ライオンが再生容器に内容物を充填し、製品化して調査。将来的には実際に店頭での販売を目指すという。
開発プロジェクトにはプラスチック加工技術を持つメビウスパッケージングや、廃棄物処理の富山環境整備のほか、福岡大学と神戸大学が連携している。

日本石鹸洗剤工業会によると、洗濯用の液体洗剤やシャンプー・リンスなど8製品の2017年のプラスチック使用量は7万9千トンで、前年比2.5%増。日用品業界では詰め替え容器の普及でプラ量が抑えられてきたものの、商品出荷量が増えプラスチックの使用量も増加傾向にあるため、各社はプラスチック削減へ新たな対策が急務とされている。

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