日本コカ 3つの取組みで循環型ペット強化へ
2019/10/21
ニュース
日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長は、ボトルtoボトルのリサイクルなどを推進していくための3つの取り組みを表明。同業他社に刺激を与えながら、ペットボトルの循環利用を強化したいと述べた。
ホルヘ社長は、日本におけるペットボトル回収率98%という世界的にも高い水準を保持している現状を高く評価。この結果を消費者の高い意識や政府、民間セクター、清涼飲料水メーカーなど飲料業界の努力の賜物として、今後は、以下の3つの取り組みに力をつくしたいと表明。
第1の取組みとして、未回収のペットボトルである、残り2%の特定を急ぐとしている。NGOと協働し、ペットボトルごみが海洋に流出している経緯を調査。
次に、ボトルtoボトルのリサイクル比率に言及。ボトルtoボトルとは、回収したペットボトルから、新しいペットボトルを生み出す方法。海へのペットボトルごみの流出を防ぎ、消費者に同社の製品を届けていくとしている。同社は7月、日本独自の容器リサイクルビジョンを発表しており、2030年までにボトルtoボトルの比率を90%にする意欲的な目標を明示。
最後は、リサイクル推進のために新しいテクノロジーを導入すると明言。同社はセブン&アイグループと共同して、セブン&アイグループの店頭で回収したペットボトルを100%使用することで世界初の”完全循環型ペットボトルリサイクル”を実現した「一(はじめ)緑茶 一日一本」を今年6月発表。
東京都と埼玉県にあるセブン&アイグループ300店舗に、ボトル回収機を設置しているのは、このプロジェクトに協力している寺岡精工。
同社の内田明伸・包装環境事業部環境開発グループ担当は、ペットボトルの循環利用を実現できれば、モデルケースとして世界に発信できるとして意気込んでいる。