山梨・雨畑川 生コン大量不法投棄で業者らに勧告
2019/10/17
ニュース
山梨県早川町を流れる雨畑川の河川敷に、産業廃棄物を不法投棄したとして、県は甲府市の業者ら3社に対して撤去の行政指導を実施。この問題は早川町の雨畑川の左岸に積み上げられた土砂からコンクリートとみられる塊が大量に発見されたことによるもの。
関係者によると投棄されていた生コンは数千トン以上とみられており、コンクリートは強いアルカリ性を示すため、下流の自然環境に悪影響を及ぼす恐れがあるという。県は12日以降にすべてを掘り返し、規模などを確定する方針。
今年7月には、駿河湾サクラエビの不漁の原因を探る為、静岡と山梨両県が濁り調査を進めていた雨畑川で汚泥投棄が発覚していた。実に、この現場から約600メートル上流が、今回の大量生コンの不法投棄が発見された現場という。関係者によると、コンクリートには大量の砂利がかぶせられ、周囲から見えないようカモフラージュされ気づかれにくくなっていたため、汚泥の不法投棄とみられる問題が発覚した前後に業者らが覆った可能性があるという。
県によると、この大量のコンクリートは甲府市の生コンクリート製造会社がミキサー車を洗浄した後、排除した汚泥を2015年から今年4月までに600回投棄していたことが聴取により判明。投棄には南部町の運送会社と都内の砂利製造会社の関与も指摘されている。
県は3社が廃棄物処理法に違反するとし、今月23日までに撤去計画を提出し、早急な撤去を勧告した。