ベトナム政府 低リサイクル率とプラ廃輸入増で、プラスチック袋の使用を禁止
2019/09/07
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フランスの市場調査会社「イプソス」は、ベトナムでは毎年180万t超のプラスチックが生産されているが、リサイクルされるプラスチック袋の割合は27%に留まっている、という最新レポートを発表。
レポートによると、ベトナム人1人当たりのプラスチック消費量は、1990年の3.8kgから2015年に41kgへと大幅に拡大し、年間+10%のペースで増加している。プラスチック廃棄物を削減する行動を起こさなければ、2050年までに、ベトナムの海は魚よりもプラスチック廃棄物のほうが多くなってしまう可能性を指摘。
また、イプソスは、2018年にはプラスチック廃棄物の輸入量が前年の3倍に拡大してる現状を危機的状況だとし、このままではベトナムが「世界の埋立地」になってしまう恐れがあると注意を呼び掛けている。
ベトナム政府は対策として、2021年にスーパーマーケットや従来の市場で使い捨てプラスチック袋の使用を禁止し、2025年には全国規模に拡大していく方針。