食品・日用品の大手企業が脱プラへ
2019/07/13
ニュース
P&Gやロッテ、キリンホールディングスが、金属製やガラスの容器を回収し、再利用するサービスを開始する。スタートは2020年の夏で、東京都内5000世帯を対象とする。専用のサイトから商品を注文すると、商品はガラス製や金属製の容器に入れられて納品される。使用後の容器は回収後に洗浄され、再利用される。利用者は、容器代相当の預かり金を支払い、解約すると返金される仕組み。同サービスに乗り出すのは、サントリー食品インターナショナルをはじめ、英蘭ユニリーバ日本法人、P&G、キリン、ネスレなど約60社。
6月28日、29日に開催されたG20では、2050年までに廃プラスチックによる海洋汚染をゼロにする目標で合意した。日本の使い捨てプラスチックごみの1人当たり排出量は年約32kg。(国連環境計画調べ)日本国内の廃プラの総量は年903万t(プラスチック循環利用協会調べ)このうち、有効利用率は86%で、総量の58%は、焼却しエネルギーとして回収している。焼却する処分方法は、国際的な批判もあり、廃プラの流通自体を削減することが今後の課題。