マレーシア 輸入の廃プラを各国に返送へ
2019/05/30
ニュース
5月28日、マレーシアは、輸入した数百tの廃プラを輸出した国に返送する方針だと発表した。中国が資源系廃棄物の受け入れを制限し始めたことをきっかけに、近隣のアジア諸国に廃プラなどが流れ、処理が追いつかない事態となっていた。同国のヨー・ビーインエネルギー・科学・技術・環境・気候変動相は、「わが国にごみを輸送しないよう先進諸国に強く求める。ごみの輸送は不公平かつ非文明的だ」と主張している。
2018年度に同国が輸入した廃プラは87万tで2016年度以降の3倍。リサイクル施設はあるものの、多くが無許可で操業している状態で環境被害も心配される。
今後、オーストラリア、バングラデシュ、カナダ、中国、日本、サウジアラビア、米国に450tのコンテナ10個分の廃プラが返送される予定。