愛媛県 動物園の排泄物などを活用しバイオマス発電
2019/03/05
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愛媛県のとべ動物園で、動物の排泄物や食べ残した餌などを活用したバイオガス発電の研究を始める。発電した電力は同園で供給される。同園の年間の排泄物や餌の食べ残しは500t以上で、これらを処理する費用は、毎年約120万円だという。
バイオマス発電とは、排泄物や食べ残しを発酵、その際発生するメタンガスを燃やし発電する。また、ガス取り出し後の廃棄物は肥料となる。化石燃料とは違い、二酸化炭素の排出量が少なく、太陽光発電や風力発電などのように天候の影響も受けないなどのメリットがある。
同県は、新年度の一般会計予算案として380万円を計上。今後、発電量などの調査を行い、環境への影響や費用対効果を確認する。今年の秋には研究結果をとりまとめ、効果が見込めれば、専用の発電機の導入を検討していく。