福岡県 関東・関西などから産業廃棄物が流入
2019/03/01
ニュース
福岡県では、九州で唯一、県外からの産業廃棄物を受け入れており、関東や関西から産業廃棄物が多く持ち込まれている。これは、福岡県の産業廃棄物の処理費用が関東や関西に比べ安く、輸送費用がかかっても福岡まで運ぶほうがコスト削減につながることも深く関係している。福岡県の処理費用は日本一安いと言われており、関東などに比べると半額になる場合もあるという。このため、関東などの産廃業者が、福岡県に中間処理場を構えたり、福岡県の中間処理業者を傘下に加えるなどして、効率よく処理できる対策まで行っている場合もある。
九州内では、関東などから福岡県に持ち込まれた産廃が中間処理され、福岡県の産廃として宮崎県や鹿児島県に運ばれている。本来、福岡県で発生していない廃棄物はこれらの県では処理できないが、廃棄物の産地の見極めは困難で、最悪の場合は中間処理もされず積み替えだけで運ばれることもあるという。そこで、宮崎県では、福岡の中間処理場などに赴き、厳しい調査を始めている。