大分県宇佐市 焼酎かすを燃料としたバイオガス発電所完成
2018/07/30
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7月27日、大分県宇佐市で、焼酎の製造過程で排出される焼酎かすを燃料とするバイオガス発電所の落成式があった。運営するのは、「株式会社未来電力」で、同社にノウハウを伝えた日本プライスマネジメント株式会社の社長らも落成式に出席した。
建設されたのは、ミカン園の跡地で、主に県内の酒造会社などから蒸留後に残される焼酎かすを受け入れる予定だという。事業費は約10億円で、発電量は年間約300万kw/h。メタン発酵させて発生するバイオガスを燃やし発電する。発熱利用ではなく発電利用は全国的に見ても珍しいという。また、ガス取り出し後に残る消化液から液肥、固形物から堆肥を生成し、カボス園で活用する他、農家に無償で提供する。
酒造会社はこれまで、ほとんどの焼酎かすを産業廃棄物として処理しており、コストが多くかかっていたが、今後は廃棄物を削減し、コストダウンが可能になると期待されている。