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中国の廃棄物輸入規制で古紙市場への影響大きく

2018/05/24

ニュース

中国の廃棄物輸入規制により、国内外の古紙市場への影響が更に広がっている。同国は、5月4日から6月4日までアメリカからの輸入をストップ。これは、中国が、今年3月から古紙に含まれる不純物の上限を1.5%から0.5%と厳しくしたことから、もともと不純物が多かったアメリカの輸出品が軒並み不合格となったため。2017年の中国の古紙輸入量は、日本は10%だが、アメリカは45%を占め、最大。これらのことを受けて、高品質の日本の古紙の需要が高まるのではないかとみられ、関東製紙原料直納商工組合は、今後、コストをかけてでも、より不純物が混じらないよう古紙の選別を強化していきたいとしている。段ボール古紙に関して、同組合は、今年3月から3か月間連続で輸出を見送り、ベトナムやインドネシアへの輸出に回している。国内の段ボール古紙の流通価格は現在、2017年夏より2円下落の10円。

値下がった古紙の影響で、製紙会社の王子ホールディングスは74億円の増益を見込んでいる一方、日本製紙は「中国向け輸出が増えることで、需給がタイトになる可能性もある」と警戒している。

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