東京地区 銅スクラップ続伸
2017/08/29
ニュース
東京地区の銅・黄銅系リサイクル原料相場が続伸している。指標の電気銅建値が上昇し、1号銅線がkg当たり実勢価格630~640円、1号新黄銅(セパ)がkg当たり実勢価格510~520円で、各5~10円の高値。8月28日には、年初来の高値を更新した。一方、国際指標となるロンドン金属取引所の銅地金価格もt当たり6,700ドルと上昇している。
外国為替市場では、ドル安が進み、ドル建てでの取引の非鉄金属相場の割安感が高まり、買いが優勢となった。また、中国での過剰生産能力削減強化やLME銅在庫の減少傾向も影響している。
これらの背景には、伸銅、電線メーカーなどの原料購買意欲が低下していること、夏季の不需要期であること、9月の中間決算を控え原料購入が抑制されていることなどが挙げられる。今後は、2020年の東京五輪関連での荷動きに期待される。