関西電力 山形県酒田市で輸入バイオマス発電事業計画
2017/07/06
ニュース
関西電力株式会社は、山形県酒田市で、輸入バイオマスを利用した出力75MWの発電事業の計画を進めている。7月3日、同社は、可能性調査のため、山形県環境影響評価条例に基づいて、環境影響の調査・予測・評価方法等をまとめた「(仮称)酒田北港バイオマス発電事業に係る環境影響評価方法書」およびその要約書を、山形県知事、酒田市長に提出した。同方法書は、7月3日から8月3日まで公開される。意見書の締め切りは、8月17日まで。説明会は7月13日に開催される。
建設が予定されている場所は、酒田市宮海南浜の酒田臨海工業団地内にある分譲地(12.5ha)。東南アジアや北米などからパーム椰子殻(PKS)や木質ペレットなどバイオ燃料を輸入し、発電する。バイオマスを循環流動床ボイラで燃やし、蒸気を1時間で最大240t発生、定格出力74.95MWの蒸気タービン発電機を回す。年間稼働率85%の場合、バイオマスの年間使用量は、約35万tを見込む。
同施設は、埠頭施設を利用することで、効率的な燃料の運搬が可能になる。また、山形県と酒田市が取り組んでいる酒田臨海工業地域の発展に寄与していきたいとしている。