香川県 産業廃棄物の不法投棄推計90万9,000t
2016/12/16
ニュース
香川県は12月15日、同県の豊島に不法投棄されていた産業廃棄物について、当初の推計より5,000t増の90万9,000tになると発表した。今年だけでも1万6,000tも増加しており、処理が遅れる恐れが出てきた。
県が、11月28日に行った現地測量によると、想定より廃棄物が地下深くに埋まっている箇所が多数あることが分かったという。県は、来年の3月までに廃棄物の搬出を完了させると、豊島の住民と公害調停で約束していたが、これにより、その時期はずれ込む見通しだ。廃棄物の掘削は、12月28日頃には、おおよそ完了予定で、その後に総量を確定する。結果が出る1月の時点で、更に増える可能性もあるという。
県は、搬出のペースアップを図っており、緊急措置として、処理が追い付かない廃棄物を直島の施設に一時保管している。推計値が増えたことで、一時保管量も増え、見積もっていた3,000tから4,400tになる見通し。敷地内の許容量が1,500tなので、残りの2,900tは別の敷地に保管される。