廃棄物処理業「ゆうび株式会社」リサイクル設備を新設 リサイクル100%へ
2016/12/02
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大分県の廃棄物処理業の「ゆうび株式会社」は、国の補助を受け、約8億円を投じて、事業系可燃ごみを固形燃料に100%リサイクルできる設備を本社の敷地内に新設した。これにより、廃棄物の排出量削減と、排出業者の手間や処理コストの軽減が見込めるという。本格的な稼働は、12月末の予定で、処理能力は、1日に72t。需要が増えれば、100tまで増強する計画もあるという。大分県の民間事業者の中では、ごみ固形燃料の製造設備は、初となる。
この設備は、収集した可燃ごみを分別し破砕、乾燥を経て、ペレット状の燃料にするというもので、生ごみや紙、プラスチックなどが混ざった廃棄物でもリサイクルが可能なので、排出業者での分別の必要がない。再生した燃料は、鉄鋼メーカーに販売する。
ゴミ固形燃料製造を巡っては、県外において、固形燃料が発酵、発熱したことが原因で爆発事故が発生している。これを受けて、同社では、ごみの滞留時間を短縮し、十分な乾燥と温度管理を徹底し、発酵が起きない体制に努めているという。