山形県のエーシーとミクロンメタルが共同事業 太陽光パネルリサイクル
2016/09/13
ニュース
山形県の太陽光発電事業の「株式会社エーシー」と真空製膜装置部品の洗浄再生事業の「ミクロンメタル株式会社」が、2017年3月から、太陽光パネルのマテリアルリサイクルを請け負う共同事業を始める。
仕様済みの太陽光パネルは有料で引きとり、アルミニウム製フレームと電極・端子ボックスを取り外し、カバーガラスとEVA(封止材)を分離。分解した各部材は、それぞれの素材に分け、リサイクル業者に販売する。
ミクロンメタルが、低コストでカバーガラスを分離する技術を開発し、従来の半額近い費用でのリサイクル処理が実現。その技術は、研磨剤を噴射するブラスト装置の中に使用済みパネルを入れ、カバーガラスの表面に研磨剤を高圧で吹き付け、1枚当たり約8分で、EVAとガラスを完全に分離できるというもの。また、災害や経年劣化でパネルが曲がっていても、EVAを傷付けずにガラスを剥離できる。さらに、様々な種類の研磨剤を使用可能で、研磨剤によっては、ガラスと研磨剤と分離せずセメント材料に利用できるのも特徴だ。
ガラスとEVAを分離することにより、有用金属のリサイクルが可能となり、従来の手法と比べ、大幅なコストダウンが実現する。