兵庫オートリサイクル 民事再生法の適用申請
2015/07/08
ニュース
株式会社兵庫オートリサイクル(神戸市中央区)が、神戸地裁に民事再生法の適用を申請した。申請は6月26日付けで、負債総額は約7億5500万円。(帝国データバンク調べ)
同社は、神戸市のリサイクル拠点構想のモデル事業として、自動車の解体、再資源化を行っていた。設立は2002年、循環型社会づくりを目指す「エコテック21構想」の一環として、神戸製鋼所(神戸市中央区)やハナテン(大阪市)、シマブンコーポレーション(神戸市中央区)などが共同出資してスタートした。自動車の解体や再生処理、中古部品販売などを手がけ、月間2千台を処理することができる自動車リサイクル工場を有していた。
2008年12月期には売上高12億4500万円を計上したが、それをピークにリーマン・ショックによるスクラップ相場の暴落などが影響し、2009年12月期には一転、赤字に転落した。
その後処理台数を抑制するなど採算を確保したが、2014年12月期に再び赤字を計上し、地代滞納などで神戸市側から提訴され、自主再建を断念した。