ガス化溶融炉事業撤退 燃料高騰で採算悪化 極東開発
2015/02/28
ニュース
極東開発工業(兵庫県西宮市)は27日、産業廃棄物処理のガス化溶融炉事業から撤退すると発表した。石油などの燃料費高騰で採算性が悪化しており、市場性が見込めないと判断した。撤退に伴って特別損失を計上するため、2015年3月期連結の純利益を下方修正した。
同社は、ごみを焼却せずに、無酸素状態の中で蒸し焼きにしてガス化処理する施設を開発。01年に産業廃棄物処理の大栄環境(大阪府和泉市)や大林組などとともに、産業廃棄物処理を行うクリーンステージ(同)を設立した。05年には極東開発としては初の廃棄物ガス化溶融炉を大阪府和泉市に稼働させた。
撤退に伴い、クリーンステージの全株式を大栄環境に譲渡する。株式評価損と貸倒引当金繰入額を特別損失として計上するため、純利益は昨年11月予想比12・5%減の42億円に下方修正。一方で、特装車が好調なため売上高は2・6%増の975億円、経常利益は9・8%増の90億円を見込む。
引用:神戸新聞