白老町の一般廃棄物埋め立て処分15年度から民間委託
2015/01/28
ニュース
白老町は現在町の一般廃棄物最終処分場で埋め立て処理している可燃ごみの焼却灰などを2015年度(平成27年度)から民間の町内埋め立て処理施設で処分することにした。町の処分場の埋め立て残容量がいっぱいになるため。自治体が同様の民間委託をするのは道内初という。26日に開かれた町議会総務文教常任委員会協議会で説明した。
バイオマス燃料化施設の運転規模大幅縮小に伴い14年度、処理できない可燃ごみを登別市のクリンクルセンターで処理する広域処理を始めた。白老から搬入するごみの全体割合に相当する焼却灰を町環境衛生センターにある一般廃棄物最終処分場で埋め立て処理しているが、このまま推移すれば15年度で処分場の残容量がなくなる。
このため町は(1)民間委託(2)最終処分場新設(3)現処分場の周囲の土手をさらに高くする「かさ上げ」の3方法を検討した。コストを比較すると民間委託が(2)、(3)に比べはるかに安価で、例えば新設した場合の12年間の維持管理経費を含めた町費は約6億3600万円なのに対し、民間委託は約1億8100万円。
1999年(平成11年)に供用開始し、2万3900立方メートルが埋め立て可能な現処分場の2014年度末の残容量は約2千立方メートル。「このままのペースでいけば15年度でほぼいっぱい」になることから、低コストの民間委託にかじを切った。
15年度から民間で埋め立て処理するのは焼却灰、焼却不燃物、破砕残さの3種類。それぞれ比重が異なり、処分費が異なるため、埋め立て物ごとに町内2社と単価の見積もり合わせを行い、契約を締結する。年間の処分総予定量は約700トン。
引用:室蘭日報