不法投棄:県が行政代執行 君津の山林、汚泥を除去 /千葉
2014/10/08
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県は、君津市川谷の山林に不法投棄された汚泥を除去する行政代執行を始めた。汚泥は最大1400トンに上るとみられ、国の環境基準を超える有害物質も含まれているという。約9500万円を投じて今年度中の完了を目指す。
県によると、不法投棄されたのは印刷機の洗浄液を含んだ汚泥。最大で環境基準の1100倍にあたるテトラクロロエチレンなどの発がん性物質が確認された。3月に不法投棄したとみられる、さいたま市の産業廃棄物中間処理業者など2社8個人に対し撤去するよう措置命令を出したが6月末の期限までに実行されなかった。飲み水などの水質に影響が出る可能性があるとして、先月末から行政代執行に踏み切った。
撤去費用は2社8個人に負担を命じるが、うち2社は事実上廃業状態。県の担当者は「業者に資金力がなく回収は容易ではないが、負担に応じない場合は差し押さえなど、根気よく徴収に向けた努力をしていく」としている。
出典:毎日新聞