産廃を一般廃棄物として処理 輪之内の食品工場
2014/09/08
ニュース
食品加工会社「コロワイドMD」(横浜市)の工場(岐阜県輪之内町四郷)が、製造途中に出た食品くずを産業廃棄物として処理しなくてはならないのに一般廃棄物として扱っていたことが分かった。実態調査のため輪之内町は5日、立ち入り調査を県と合同で行った。
同社は、回転ずし店「アトムボーイ」や居酒屋などを全国展開するコロワイド(横浜市)の子会社で、工場では、グループ各社などに向けた加工食品を製造している。
町によると、工場が稼働を始めた2010年7月以降に町の事業系一般廃棄物の量が急増。年間400トン前後で推移していたのが、一挙に倍増した。翌年、町が工場に立ち入り調査し12年度に減少したが、13年度は同工場からだけで年間440トンに上った。
これを受けて今年6月に再度立ち入り調査し、食品くずを産業廃棄物ではなく一般廃棄物として処理していたことが発覚。工場長は「産廃として出すとは知らなかった」と説明し、以降は減少している。町によると、一般廃棄物は産廃より処理費が安い。
5日の立ち入り調査では、ごみの集積所の管理状況や、これまでの処理の経緯などを確認。同社広報は「引き続き分別の徹底を強化していきたい」とした。
出典:中日新聞