震災ごみ不法投棄か 宮城・大和の産廃処理業者
2014/09/02
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大量の廃プラスチックや焼却灰を不法に投棄したとして、宮城県警は2日、廃棄物処理法違反の疑いで、同県大和町鶴巣大平の産業廃棄物処理会社「タイワコスミックミリュー」が隣接地で管理する民有地を現場検証した。同社は東日本大震災後にがれきの破砕処理施設を稼働させており、県警は同社が震災ごみを不法投棄した可能性もあるとみて調べる。
検証は同社幹部が立ち会い、県警生活環境課と大和署の捜査員計約10人態勢で午前9時に始まった。ショベルカーで土を掘り返し、内容物の確認や選別に当たった。
県警によると、埋められていたのは家屋などの解体で出たとみられる木材やコンクリート片、廃プラといったがれき片や焼却灰で、計数百トンに上るとみられる。
同社は震災時、敷地内のがれき破砕処理施設で、家屋解体で出たがれきの破砕や再生処理などの業務を請け負っていたという。
県警は8月、廃棄物処理法違反容疑で同社事務所など3カ所を家宅捜索した。今回の検証で見つかった投棄物の確認や関係者への聴取など、裏付け捜査を進める。
現場は東北自動車道大和インターチェンジ(IC)から約5.5キロ東南の山あい。検証は1日に始まり、3日まで続ける予定。
出典:河北新報