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地中から多量の産廃 川越・高松海岸

2014/06/25

ニュース

 国土交通省四日市港湾事務所が臨港道路「霞(かすみ)4号幹線」の建設に伴い、堤防の移設工事を進める川越町高松の高松海岸で、地中から筒状のコンクリートなど多量の産業廃棄物が見つかった。
 廃棄物が埋まっていた場所は長さ百メートル、幅十メートルに及ぶ。埋められた時期は分かっていないが、複数の地元住民によると、数十年前から小高い丘のようになり、最近は木や草が生い茂っていた。
 四日市港湾事務所によると、霞4号幹線は堤防付近を通る。堤防は一九六二(昭和三十七)年の建設で老朽化もしており、十二~十五メートル海寄りに新設する計画で、五月上旬に着工した。
 六月に入って基礎工事のために掘り下げたところ、軟弱な地盤の強化に使われる直径四十センチ、長さ一メートルの筒状の「くい」のようなものや、大小コンクリート片が大量に見つかった。建設関係者は「全体では十トントラック三台分ぐらいになるのでは」と話す。
 堤防を建設するには取り除く必要があり、港湾事務所は今後、廃棄物の正確な量と土壌汚染の有無を調べる。担当者は「推測にすぎないが、誰かが持ち込んだのではないか。今のところ工期に影響はないとみている」と話した。 
 霞4号幹線は、四日市港北埠頭(ふとう)と伊勢湾岸自動車道みえ川越インターチェンジを結ぶ全長四・一キロ。二〇一七年度の供用開始を目指している。

出典:中日新聞

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