三重)桑名市のリサイクル施設、市直営に変更で波紋
2014/05/30
ニュース
桑名市江場のリサイクル推進施設「クルクル工房」について、市は6月から直営方式に切り替える。約12年間、市は運営をNPO団体に委託してきたため、当面、施設の機能が大幅に低下するのは避けられず、NPO側は反発している。29日、施設の利用者ら5人が1900人余の署名を市長に提出し、市民サービスの低下がないよう求めた。
工房は2001年、市が国の補助を得て約1億円で建設した。週末も利用できる紙ごみなどの資源回収ステーションのほか、環境に関する情報提供をしたり、家庭で不用な衣類や食器、雑貨などのリユース(再利用)を仲介したりする建物がある。生ごみを減らす目的の堆肥(たいひ)化事業もしてきた。運営は02年からNPO法人「輪リサイクル思考」(岡登代表理事)に委託してきたが、堆肥化事業のみは別の市民団体に委託されていた期間がある。
「輪リサイクル思考」の資料によると、資源回収には昨年度18万人が訪れ、約2050トンを受け入れた。市内最大の拠点という。リユースも12万点が持ち込まれ、約800万円の収入を市に納付、環境関係事業に活用された。リサイクルの先進施設として、県外を含む36の団体や学校が見学や研修に訪れた。
出典:朝日新聞