産廃から微量の石綿 新松本工業団地、全量掘り出し処分へ
2014/05/20
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松本市和田で造成中の新松本工業団地一号街区でスレートや鉄筋といった産業廃棄物が見つかり、微量のアスベスト(石綿)を検出した。土壌汚染は現在のところ確認されていないが、企業への分譲開始時期が若干ずれ込む見通し。十九日にあった市議会経済環境委員協議会で市が明らかにした。
新松本工業団地は産業基盤の確立と地域経済発展のため、特に健康や医療分野などの企業の工場や研究所の誘致を目指して整備している。一~六号街区に分かれ、既に企業が入った街区もある。
一号街区は昨年七月に造成が始まった。産業廃棄物は北側の地中五十センチほどで見つかった。一号街区の主要部分であることから今後、全量掘り出して処分する。瑕疵(かし)担保責任に基づき前所有者に処分費用の負担を求めていく。
一号街区は夏から秋に分譲を受け付ける予定だった。市健康産業・企業立地課の担当者は「年度内を目標にやりたい」と話した。
出典:中日新聞