産総研、中小のレアメタル事業化を支援-再利用で新組織
2014/05/09
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産業技術総合研究所(産総研)は、中小企業によるレアメタルのリサイクル事業を支援する組織を6月にも立ち上げる。パソコンや携帯電話などに含まれるレアメタルのリサイクルを促すのが狙いで、中小のリサイクル事業者や装置メーカーなど約30社の参画を見込む。リサイクルにくわしい中小企業同士が連携する場を設けることで現場が抱える具体的な問題点を共有化。リサイクル技術向上や装置の共同開発、技術者の育成などを支援し、効率的なリサイクルシステムの構築に貢献する。
組織の立ち上げを呼びかけた産総研の大木達也リサイクル基盤技術研究グループ長は、2013年11月に産総研の研究者約30人で構成するレアメタルリサイクルの研究拠点「戦略的都市鉱山研究拠点」を設置している。同拠点を中核に産官学連携による技術の高度化・産業化を目指しており、新設する中小企業向け支援組織もその一環。
また、産総研内には、産総研が独自開発・改造した20機を含むリサイクル装置を約50機備えた実証ラボがある。ここを拠点に技術向上や共同開発に取り組む。
出典:日刊工業新聞