トヨタ:銅のリサイクル技術開発 解体業者8社と連携
2014/03/26
ニュース
トヨタ自動車は25日、豊田通商と矢崎総業、中部地方の解体業者8社と連携し、自動車内の配線に使う電線「ワイヤハーネス」に使われている銅のリサイクル技術を開発したと発表した。
ワイヤハーネスは回収後に樹脂などを取り除くのが難しく、再生利用は進んでいなかった。トヨタなどは、形状や重さなどから樹脂と金属を自動選別して純度99.96%の再生銅を生産し、再びワイヤハーネスを製造するリサイクルシステムを確立した。
新興国で送電線などの需要が増し、銅資源の枯渇が懸念されている。自動車業界でもハイブリッド車などモーターを使う次世代車が銅を多く使うため、トヨタはワイヤハーネスの国内リサイクル促進が必要と判断し、2010年ごろから技術開発を進めてきた。
トヨタは13年3月〜今年2月、約20万台に再生銅を利用したワイヤハーネスを使用。16年以降は年間で、200万台分に相当する約1000トンレベルの再生銅の生産、利用を目指す。今後さらに、コスト低減などを進める。
出典:毎日新聞