新幹線用地は“ごみ捨て場?” モラル守らず、車からポイ
2014/03/19
ニュース
福井市北部の北陸新幹線用地と周辺の市の土地で、大量のごみが散乱している。市などの回収作業は追いつかない状況。車から投げ捨てるケースが多いとみられ、市の担当者は「モラルを守って」と訴える。
ごみが目立っているのは、開発5丁目から高柳2丁目までの県道沿い約1・5キロ。県道が南北に走り、その中央に、北陸新幹線の建設主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構が2月に市から買い取った幅約12メートルの新幹線用地がある。用地の両側には市の区画整理事業に関係する保留地が5メートルずつ広がっている。
18日は車道に近い場所に空き缶やペットボトル、プラスチック容器があった。大量のたばこの吸い殻も雨にぬれて散らばっていた。大半はドライバーや同乗者が窓から投げ捨てたとみられる。
車で通り掛かった市内の会社員女性(51)は「ポイ捨てする感性が信じられない。あまりにひどい」と話していた。
周辺はショッピングセンターや飲食店が立ち並び、区画整理事業に合わせ一戸建てやマンションが増えているエリア。市によると、ごみは交通量の増加に比例するように目立ってきているという。
市区画整理課は年5回の清掃活動で保留地のごみを撤去してきたが“焼け石に水”の状態だという。中央の新幹線用地も2月の売却まで管理を担い、同様に清掃していたが空き缶などがたまる一方。用地部分のごみ撤去は今後、埋蔵文化財の発掘調査を受託した県が行うことになる。
市区画整理課は「一部の心ない人のせいで、せっかく美しく整った町が台無しになってしまう。ポイ捨てはしないで」と呼び掛けている。
出典:福井新聞