道内初 JX金属苫小牧ケミカルが低濃度PCB廃棄物処理
2014/03/13
ニュース
環境省は11日、産業廃棄物処理業のJX金属苫小牧ケミカル(苫小牧市勇払)が計画する低濃度のポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む廃棄物の焼却処理を同日付で認可したと発表した。同社は3月下旬に事業を開始する。低濃度PCBを処理する事業者は道内初。
同社が処理するのは、柱上変圧器(トランス)などに使われる濃度0・5%以下のPCBを含む絶縁油や汚染物。
焼却炉で燃やした後、フィルターや急冷塔を通じて、ダイオキシン類を除去する。絶縁油は1日当たり8.4キロリットル、汚染物は同60キロを処理する。
PCBは1972年に製造が禁止された有害物質で、国は2027年3月末までに処理を目指している。国100%出資の「日本環境安全事業(JESCO)」(東京)が室蘭市などで処理を始めているが、低濃度PCBについては環境相の認可を受けた事業者が処理する。
出典:苫小牧民報社