最終処分場にメガソーラー 千葉市で発電開始
2014/03/12
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千葉市中央区の蘇我地区廃棄物最終処分場に大規模太陽光発電所(メガソーラー)が設置され、10日から運用が始まった。リース業「ロイヤルリース」(同市美浜区)が設置。1年間に、一般家庭約750世帯分の年間電力消費量に相当する約270万キロワット時を発電し、東京電力に売電する。
市環境保全課によると、処分場は1981年から県や市が、国の補助金を受けて、産業廃棄物や一般廃棄物の処分場として使用してきた。2009年、千葉県から市に譲渡された。
メガソーラー設置は土地有効活用のため計画され、市は12年、事業者の募集を発表。当初は土地を有償で事業者に貸し付ける予定だったが、国交省から「有償貸し付けなら国からの補助金を返還しなければならない」と指摘されたことなどを受け、無償で貸し出すことにした。地域活性化に向けた自主的な取り組みの提案も審査基準とし、翌年1月、4事業者の中からロイヤル社が選定された。
設置面積は3万5千平方メートルで、太陽光パネルを8748枚使用した。発電規模は1990キロワットで、発電期間は34年3月までの20年間。
ロイヤル社は市ホームページにバナー広告を出し、自社ホームページでリアルタイムの発電量を紹介。また、災害時にも電気を使用してもらおうと、避難所となる市内約60カ所の市立中学校などに蓄電池を提供する予定。市は災害時、蓄電池を避難所の照明や、情報収集のための通信機器に使用するという。
出典:千葉新聞