小型家電を再資源化
2014/02/17
ニュース
携帯電話やパソコンなど小型家電を回収し、貴重な金属を取り出して再資源化する取り組みが、美濃、関市で始まった。環境省の実証事業の一環で、両市は処理業者と連携して、回収ボックスを両市内計16か所に設置し、3月20日まで試験的に回収した後、本格的に運用を開始する。
小型家電はこれまで、中濃地域広域行政事務組合が不燃ごみとして回収、処分していた。自治体に再資源化を促す小型家電リサイクル法が昨年4月に施行されたのを受けて、金や銀など貴金属やレアメタル(希少金属)が含まれる小型家電のリサイクルに乗り出した。
回収する小型家電は、デジタルカメラ、ラジオ、電話機、DVDプレーヤー、家庭用ゲーム機など65品目。回収ボックスの投入口(縦15センチ、横40センチ、奥行き30センチ)に入る大きさを回収する。ただし、家電リサイクル法の対象となるテレビやエアコン、洗濯機、冷蔵庫などは回収しない。
回収ボックスが設置されたのは先月21日。両市役所や各地域の支所・事務所、ふれあいセンターなど16か所で、市民が不用になったノートパソコンやデジカメなどを持ち込んでいる。回収された小型家電は関市のぞみヶ丘にある木村メタル産業の工場で処理される。
関市生活環境課の相宮真史課長補佐は「再利用することで、ごみの減量と資源として有効活用できる。小型家電内の個人情報は事前に削除してから持ち込んでほしい」と呼びかけている。
出典:読売新聞