震災がれき不法投棄 塩釜の業者を捜索 宮城県警
2014/02/05
ニュース
東日本大震災で被災した家屋の解体に伴うがれきを不法に投棄したとして、宮城県警生活環境課と遠田署は5日、廃棄物処理法違反の疑いで、宮城県塩釜市新浜町3丁目の建設業者などを家宅捜索した。
県警によると、被災家屋の解体処理をめぐって強制捜査に踏み切るケースは県内で初めて。
捜索容疑は2011年夏ごろ、同県美里町の被災家屋の解体で発生したがれきを家屋の敷地内に不法に埋めた疑い。
県警は同じ敷地内に他のがれきが持ち込まれた可能性もあるとみて、押収した資料を分析して全容解明を進める。
県警によると、被災家屋の解体費は全額が国費で負担されており、この家屋は約100万円だったという。
捜査関係者の話では、家屋の所有者がことし1月、自宅を再建しようと工事を依頼した際、地中にがれきが埋まっているのを見つけたという。
県警の捜査員約50人が5日午前、塩釜、仙台両市と宮城県川崎町の関係先6カ所を捜索した。
出典:河北新報社