大同特殊鋼に群馬県が立ち入り検査 産廃扱い逃れの疑い
2014/01/29
ニュース
大手特殊鋼メーカー、大同特殊鋼(本社・名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)が排出した六価クロムなどの有害物質を含む「スラグ」の取引をめぐり、群馬県が27日、廃棄物処理法に基づいて同工場を立ち入り検査した。同社は「産廃とは認識していなかった。検査には協力する」と説明している。
スラグは鉄の不純物と石灰がまじった石状のもの。鉄の製造過程ででき、コンクリートの骨材などに再利用される。同社が業者にスラグを販売した取引は、販売価格を上回る運搬費などを支払う「逆有償」と呼ばれる取引で、産廃扱いを逃れる目的だった疑いが浮上しており、県が調べる。同社は「副産物の有効活用のため製品として販売した。廃棄物処理法は適用されないと考えていた」と反論している。
出典:朝日新聞