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橋下市長特区構想の西成 不法投棄一掃へ

2013/12/20

ニュース

 大阪市の橋下市長が掲げる「西成特区」構想で、小中一貫校が新設される西成区のあいりん地区周辺。2015年度の開校に向けた工事も始まり、地域に子育て世代を呼び込むことも期待されている一方、学校予定地の周辺では不法投棄が後を絶たない。地域住民らは「通学路がごみであふれないように」と美化に取り組み、市や府警も取り締まりなどに本腰を入れ始めた。(矢野彰)

 「西成には路上にごみの山があり、みんなが捨てに来ると聞いた」。西成署が3日、不用になったスキー道具を路上に捨てたとして廃棄物処理法違反容疑で現行犯逮捕した男(57)はこう、供述したという。

 男が投棄した場所は、あいりん地区の西端となる南海本線ガード下(萩之茶屋)付近の路上。現場を歩くと、不法投棄を禁止する貼り紙の前に、家庭ごみや冷蔵庫、金庫、段ボールなどが山積みになっていた。

 西成特区構想では、市立萩之茶屋、弘治、今宮の3小学校を統廃合し、市立今宮中の敷地に15年度、小中一貫校を新設する。投棄現場は今宮中に面した市道で、現状のままだと、児童・生徒は毎日、〈ごみの山〉のそばを登下校しなくてはならなくなる。

 地域の美化などに取り組む「あいりんクリーン推進協議会」の村井康夫副会長(62)は「不法投棄がなくならないと、西成のイメージは悪くなる一方だ。子供たちも『ごみは道端に捨てればいい』と考えるようになり、教育上も良くない」と胸を痛める。

 市が昨年度に回収した不法投棄ごみ5400トンのうち、あいりん地区での回収分は1500トンに上り、市は同地区で、日曜を除く毎日、投棄ごみを回収。市職員も日中に随時、巡回しているが、市担当者は「回収しても、時間がたつと元に戻る。イタチごっこだ」と頭を悩ませる。

 一方、府警は住民や市からの要請を受け、取り締まりを今まで以上に強化している。西成署は11月以降、ストーブやオルガン、引っ越しで出た粗大ごみなどを路上などに捨てた14人を現行犯で逮捕した。大阪市の場合、粗大ごみを捨てるには大きさや品目に応じて200~1000円の手数料が必要だ。不法投棄は多くが費用を惜しんでの犯行だが、廃棄物処理法違反による罰則は5年以下の懲役か1000万円以下の罰金で、個人で初犯でも数十万円の罰金が科せられるのが一般的という。

 同署の広瀬誠副署長は「不法投棄は決して軽微な犯罪ではない。今後も厳正な取り締まりを続ける」と、言葉に力を込めた。

出典:読売新聞

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