【千葉県】「クリーンステーション鴨川」竣工|9月1日稼働で民間焼却施設に搬出
2022/08/30
ニュース
8月22日、「クリーンステーション鴨川」の竣工式が現場の鴨川市上小原で開催された。
クリーンステーション鴨川は、千葉県鴨川市内で収集された可燃ごみを市内に搬出するための一般廃棄物中間施設である。
竣工式には長谷川孝夫市長の他、鴨川市関係者や来賓等、35名ほどが参列した。
竣工式後は、クリーンステーション鴨川の職員が施設を案内し、公開に至った。
鴨川市は、老朽化を理由に8月末で可燃ごみの焼却施設を稼働停止する。
2026年度末まで民間焼却施設で処理し、翌年度からは富津市に建設予定の上総安房クリーンシステムで処理する方針としている。
収集したごみを効率的に市街へ搬出するため、2020年9月に廃止となった競輪場外車券売場跡地を整備して中継施設が建設された。
民間事業者が直々に資金調達から施設設計、建設、運命までを行う公共事業の手法であるPFIを採用。
選定事業者は地元企業等で構成されるエコセンター鴨川で、整備や建設費と2042年まで20年間の運営・維持管理費を含む総事業費は81億5440万円となる。
9月1日からの稼働を予定しており、敷地には工場棟をはじめ、計量棟、一般持ち込み棟の他、資源ごみとなる段ボールや空き缶・ペットボトルを保管する資源ごみ管理棟などが整備されている。
工場棟は収集車5台分のごみを1台分に圧縮でき、42t/日の処理能力を有する。計量棟は収集車毎のごみを計量でき、中間施設としての機能は申し分ない。
2027年4月に上総安房クリーンシステムが稼働するまでの間、圧縮後のごみを積載するコンテナ15台、コンテナ運搬車両6台で、袖ケ浦市、市原市、銚子市にある民間焼却施設を中心に運び出しを行う予定だ。
クリーンステーション鴨川の竣工式では、効率的なごみ処理を目指す施設の完成を祝うため、たくさんの出席者が参列した。
長谷川市長を始め市の関係者や、地元選出の川名康介県議、木下敬二県議、佐々木久之市議会議長ら市議、地元区長、クリーンステーション鴨川の代表取締役の澤井昭宏氏などが駆け付けた。
「エコセンター鴨川の方々には安全を第一に効率的な運営を依頼したい。広い区域でごみ処理関連の事業が促進されることは、たくさんの利点に繋がるだろう。例えば、施設整備や運営コストの負担軽減やごみ処理の効率化などが期待できる」
と長谷川市長は話した。