NEC・石坂産業・インテル 廃棄物処理システムのスマート化に向け協業
2020/07/15
ニュース
日本電気株式会社(以下NEC)は、石坂産業株式会社と協業し、再資源化処理を行なう石坂産業のプラントにおいて、最新のICTやローカル5Gなどのネットワーク技術を導入し、省人化や安心・安全などを推進する取り組みを開始すると発表。
本取り組みにおいては、資源リサイクルの先進企業である石坂産業に加えて、ローカル5G構築やAI実装を積極的に支援するインテル株式会社も参画して異業種間連携を進め、各社のノウハウ・技術を結集し新たな未来型価値創造を目指す。今後3社は共同で実証実験を行い、2020年度下期以降順次、本格導入を進めていく予定としている。
現在、廃棄物処理においては、人手不足が深刻な問題となっており、また粉じんの多い現場での作業も多く、労働環境の向上も課題となている。そこで、本取り組みではICTの活用によって処理作業の自動化や遠隔制御を実現し、プラントの省人化を進めるとともに、さらなる安全・安心な労働環境を構築していく予定。
今後の計画としては、本協業の第一弾として2020年7月より、トラックで搬入される廃棄物の自動容積計測の実証実験を開始。現状、持ち込まれる廃棄物は、担当者によるメジャーを使用した容積測定と等級品目によって処理費用を決定するシステムだが、この方法は属人的作業であることや、担当者を各エリアに配備しなければならないなどの課題が指摘されていた。そこで本実証ではレーザーセンサーを用いた自動容積推定技術により、一定の精度を保ちながらスピーディな容積推定。将来的には映像による等級品目の分析を組合せることで査定の遠隔・自動化を実現するとしている。
また、第二弾以降の取り組みとして、ローカル5Gを活用した重機による廃材処理作業の遠隔操縦や自律運転、プラント処理の映像監視など3社の共創によりアイデアを創出・検討していく方針。