長野県内不法投棄、2年連続増加 家庭ごみが8割
2008/07/21
ニュース
2007年度に県内で見つかった不法投棄は5459件で、前年度より55件(1・0%)増えたことが、県廃棄物監視指導課のまとめで分かった。増加は2年連続。紙くず、衣類、食品の容器といった「家庭ごみ」が全体の約8割に当たる4402件と多く、前年度より176件(4・2%)増えた。
家庭ごみを含む一般廃棄物が5379件を占めた。産業廃棄物は60件、一般廃棄物と産廃の混合は20件。
種類別(一部重複含む)では、家庭ごみに次いで多かったのがタイヤで815件。家電リサイクル法に基づき廃棄時に消費者がリサイクル料を支払う冷蔵・冷凍庫、テレビ、洗濯機、エアコンの4品目は計797件。その他の家電製品499件、バイク465件と続いた。
前年度に2件あった10トン以上の大規模な産廃の不法投棄は、取りまとめを始めた2000年度以降で初めて、1件もなかった。
家庭ごみの不法投棄が増えた背景には、ごみ処理を有料化する市町村が増えていることもあるとみられる。また、11年にアナログ放送が終了するのを控え、地上デジタル対応テレビへの買い替えが進むことから、同課は「不要テレビなどの不法投棄が増える恐れもある」とし、県警、市町村などと協力して対策を強化する方針だ。
出典:信濃毎日新聞