経産省が09年度の概算要求を公表、グリーンIT加速化狙う
2008/08/28
ニュース
経済産業省は2008年8月27日、09年度の概算要求を公表した。概算要求額は1兆6348億円で、08年度当初予算額の1兆4827億円から1521億円増額した。IT予算で目立つのは「グリーンITプロジェクト」で、要求額は68億円。
資源高時代に対応した経済構造を実現するための最重要課題として同省は「エネルギー需給構造革新」、「新たな成長メカニズムの確立」、「地域・中小企業の活性化」の三つを掲げた。IT関連についても、これらの課題を軸に予算要求している。
グリーンITプロジェクトは昨年から追加された項目で、今年度当初予算額は30億円だった。今年度の倍額以上の要求額はグリーンIT加速化を狙ったものだ。このほか「ゼロ・エミッションハウス実現に向けたシステム技術開発・実証事業」を新たに追加した。要求額は1億5000万円。ゼロエミッションとは工場などの廃棄物をゼロにする取り組みだ。
このほか新規の要求項目として「ITとサービスの融合による新市場創出促進事業」、「地域・中小企業と地域IT産業の連携支援」などがある。要求額はそれぞれ19億円と3億円。
さらに同省は、企業で技術情報など知的資産の流出事例が相次ぎ発生していることを指摘。技術情報の適切な法的保護のあり方を考える必要があるとして「技術情報保護法(仮称:新法)」の検討を発表した。
出典:日経コンピュータ