米小売り大手、「グリーン商品」取り扱いを拡大
2008/09/27
ニュース
ウォルマート・ストアーズなど米小売り大手が環境に配慮した「グリーン商品」の扱いを拡大している。省エネ効果が高かったりリサイクル素材を使ったりしているのが特徴。米国の消費者の間で高まりつつある環境配慮の意識に応えるとともに、企業イメージの向上も狙っている。
ウォルマートはこのほど、商品の生産過程で出る廃棄物の量を減らすなど環境に配慮した商品作りを支援すると表明した。値ごろ感のあるエコ商品の品ぞろえを拡大する。例えば、食品大手クラフト・フーズ傘下の企業が太陽電池を使った工場で生産するスナック菓子ブランド「サンチップス」を取り扱う。
オフィス用品量販店のオフィス・デポは、省エネ効果のある小型蛍光灯を独自ブランド商品の一つとして売り出した。通常の蛍光灯より電気の消費が七五%少なく、使用期間も十倍ほど長いという。米環境保護局(EPA)が推奨する省エネパソコン、コピー機器などの販促を強化。太陽電池による充電装置のついたバッグも販売する。
百貨店ではJCペニーが独自ブランド商品にリサイクル繊維を使ったジーンズを加えた。食品スーパー大手の間ではプラスチック製の買い物袋を有料にしたり、廃止したりする動きも広がっている。
出典:日経MJ(流通新聞)