神鋼環境、ゴミ焼却炉飛灰セシウムを除染するシステム開発
2013/08/07
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【神戸】神鋼環境ソリューションは6日、一般廃棄物焼却設備の飛灰から放射性セシウムを除去し、管理型処分地に埋め立てられる水準まで除染できるシステムを開発したと発表した。除染した放射性物質は吸着剤に吸着するため、飛灰状態と比べると体積を5分の1―500分の1に減らせるという。福岡大学と共同で開発した。近く実用化したい考えで、2013年度内に福島県内の自治体から受注を目指す。
一般廃棄物処理場内に一連の除染作業を行う実験設備を設け、開発した。実験設備では放射能濃度1キログラム当たり8000―3万ベクレルの飛灰を1日50キロ―100キログラム処理した。
処理は飛灰を洗浄し、放射性物質を水に溶出させる。洗浄水中の放射性セシウムは膜処理設備で分離・濃縮したのち、吸着処理設備で吸着剤に吸着する。これによって放射性セシウムを90%以上除去し、1キログラム当たり8000ベクレル以下にできるという。
出典:日刊工業新聞