県産廃処分場計画:産廃専門委に調査結果を報告 /鹿児島
2008/05/09
ニュース
産業廃棄物の管理型最終処分場建設問題で、県は8日、薩摩川内市川永野の建設候補地で4月に実施した追加ボーリング調査などの結果を県産業廃棄物専門委員会に報告した。県は近く、周辺住民らに説明し、6月上旬には伊藤祐一郎知事も出席する現地説明会を開く方針。
透水実験で、一部の浅い部分で水が染みるみる結果が示されたが、県は「水圧で岩盤の亀裂が開いた」と、実験方法の問題と強調。候補地の岩盤に問題はないとの立場を改めて示した。
処分場建設の可否を技術的に検討する調査はこれで終了。環境影響調査は7月まで継続し、8月に専門委に報告した後、県が建設の是非を判断することになる。
この問題をめぐっては、候補地周辺の6水利組合が同日、仮屋基美副知事と面会。地下水などへの影響を訴え、「建設中止」を求める陳情書を提出した。